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受動型アスペルガーの思考プロセスと経験談。

定型の人はそう思うかもしれないけれど…『私はこう思うんだ!』 受動型アスペルガーの思考プロセス。 それによって起きた実際状況を淡々と書いています。 私(受動型)、旦那(孤立型)、子供(受動型)、母親(積極奇異型)、各々固有の特性で噛み合わない感が面白困る日常会話も書いています。

意見を言うのが苦手です。

■受動型アスペルガー編■
小学校等でよくある『班で意見だしあってまとめて発表してね。』や委員会で『意見を出して下さい。』と言われると困りました。

どう困ったの?

何を言っていいのか分かりませんでした。

『自分の意見を言うだけだよ?』と言われそうですが、自分の意見がどうなのか、自分はどう思ってるのか分からない…。という感じでしょうか。

私の場合2通りの状況があります。
  • そもそも何を求められているのか(聞かれているのか)分かっていない。

旦那に言ったら『はぁ?馬鹿なの?日本語分からないの?』と罵られました…(泣)
いえ、頭が悪いわけではないんです。意見を出さないといけないのは分かってます。

受動型アスペルガーはこのような答えのない答えを求められるのが苦手です。
この状況は3歳の子供にも強く現れました。(詳細はこちら。)

この場合、『こう言うことを聞かれているんだよ。』と例をあげてもらうか、誰かの意見を聞いたあと『あ、そういうことを聞いているのか…。』と思いようやく考えはじめる事があります。

なのでもしそういう場で一番に意見を求められたら…(焦り)

もし一番に求められてしまったら『考えがまとまっていないのでもう少し時間下さい。』と言えるようになっているといいです。(←これ自体も受動型アスペルガーにはハードルの高いアクションです。(詳しくはこちら。))
  • 意見がいくつか出てきたが反対の意見も出てきてしまってどっちを言ったら良いか分からない。
前者の問題が解決した、または理解できていた後に起きます。

自分の意見を言わなければいけないのに周囲の目が気になる性質が発動し。
色々な方向からの意見が頭のなかに一気に溢れ出てきてどれが自分の意見か分からない状態になります。
(※ある程度年齢が上がり色々な経験をしたことで起きる現象だと思うので小さい子供には少ないと思います。)

こうなると、さらに周りの意見を聞きながら『こっちの意見を言った方が当たり障りない』等そんな事を考え意見を言います。

おそらく『1+1=?』と聞かれて『2』と直ぐに思っても周りが全員『3』と言ってたら少し戸惑いながらも迷わず『3!!』と答えるでしょう…。

基本的に大波に逆らう勇気は皆無で流されて流されて大波にさらわれ例え溺れかけても漂っていくタイプです。

こんな性質の受動型の私は班長、委員長をするということで問題を解決しました。

これにより分からない事は、絶対否定されないであろう先生にみんなに間違いなく伝えるため細かく聞けるので行動面の不安(詳しくはこちら。)も安心です。
『意見ある人ー?』と聞く立場なので自分の意見をいう場面が少ないです。
受動型にとって決められたことをきちんとこなすことは意見を出すことに比べれば容易ですので向いていたと思います。

上記にも書いた行動面の不安も責任を負うべき立場になることにより、成人してからも役に立つことが多かったのでやっていてよかったと思います。(詳細はこちら。)
※失敗を極度に恐れる子には経験値を稼ぐ場としては良いですが無理強いはしないようにお願いします。

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